コラム | archinet コーポラティブハウス

2024.5.17

水を引く

先日、山奥の水路掃除をお手伝いしました。源流から集落の田畑に水を引く2㎞ほどの水路で、集中豪雨などで流れ込んだ土砂や落葉をスコップで取り除く作業です。黙々と作業した後に源流の堰板をオープンすると勢いよく水が流れはじめ、やがて水利組合の方々の田畑に行き渡ります。中村哲医師が、アフガンの用水路を開通したときに、歓声と拍手が一斉に沸き上がった様子を記されていますが、作業に携わったボランティアにもそんな感興が沸き上がっていました。みんなのために水を引くというのは、人間の根源的な喜びなのかもしれません。

さてこのたびお住まいの方々のご厚意により、恒例のオープンハウスを開催いたします。地形を生かした豊かな共有空間を、お暮しのみんなで楽しむ建築、ぜひご覧下さい。皆さんの住まいに関する考え方に、清新な水が引かれるような空間体験になれば嬉しく思います。それに先立って個別セミナーも開催し、組合方式にもご理解を深めていただければ、と存じます。

開催中イベントはこちら