コラム | archinet コーポラティブハウス

2024.10.25

小さな風景

いごこちのよい空間は、まわりと静かに対話している感じがします。
京都の町家では、表構えの格子窓は、姿は見せないけれど気配を感じます。飾り窓には掛け軸や生け花などが飾られ、街ゆく人々と美意識を交換しています。通り土間が玄関から奥まで貫いて通気するとともに、相手に応じた距離感を保ちます。坪庭と対話するように臨むと、心身が潤います。そう言えば論語で言う「仁」は、社会的つながりや相手との相互承認としてその思想の根本であったこと思い起こします。

このたび新たに計画した「西荻窪テラス」の参加組合員を募集いたします。設計は乾久美子建築設計事務所。各住戸が、小径と対話しつつ視線が交わらないように配置される、南北に通じて表から奥まで緩やかに繋がれる、あるいは中庭が設けられる、といった「小さな風景」を重ね、まわりと静かに対話するようなプランが魅力です。趣きのある商店が並ぶ西荻窪の街にも似合うでしょう。ぜひご検討下さい。

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